急速融解法
患部が凍結状態にある場合、最初にすべき治療は、40〜42度の湯内に入れて、急速に凍結状態をとくこと。徐々に温めるより急速に温めたほうが、組織中の氷の結晶が速やかに溶け、血管が拡張して回復を促し、凍結組織の損傷を最小限にくい止めることができる。融解中は、激しい疼痛をともなう。局所療法
患部の安静により、浮腫の軽減をはかる。水疱は、感染の症状がない限り、破らない。軟膏等の創処置により、感染防止につとめる。壊死部との境界があきらかになった後は、壊死部の除去を行なう。必要に応じて、植皮や皮弁での再建を行なう。神経療法
神経をブロックすることで、血管拡張を促し、回復を促進する。「硬膜外ブロック」という方法と「交感神経節ブロック」という方法がある。「硬膜外ブロック」は、疼痛の除去も可能であり、無痛下の急速融解が可能となる。