栄養のかたよりや、寄生虫や細菌の感染によって、皮膚から脂が異常に分泌されたり、皮膚の角質化が極端に進むことがあります。これを脂漏症といいます。
脂漏症はアレルギーやホルモンの分泌量の異常、寄生虫の感染など、ほかの病気が原因になることも少なくなく、発疹や脱毛などの症状がみられることもあります。
病気が原因となっている場合は、脂漏症だけでなく、その病気を治療をする必要があります。 脂漏症にたいする治療は、症状にあわせて行います。脂性の場合には、脂肪酸製剤や動物性脂肪、コーンオイルなどをあたえます。
また、坑脂漏シャンプーでの薬浴も効果があります。ただし、このタイプのシャンプーは頻繁にしようすると、角質層がとけてその形成が追いつかなくなり、皮膚がひどく乾燥することがあるので、週2回以上の薬浴はさけてほうがよいでしょう。
乾性でフケがよく出る場合には、一般にビタミンA製剤や亜鉛製剤が投与されます。ホルモンの分泌異常、たとえば、男性ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌の量が少ない場合には、ホルモン剤を与えます。
皮膚が乾燥し、フケがひどいときには、シャンプーのあと、保湿のために、皮膚軟化リンスを使う場合もあります。