蕁麻疹(じんましん)は、急性皮膚病の一つ。元来は全てアレルギーが関与していると考えられていたが、必ずしもそうではないものも含まれる。蕁麻疹の一種に血管浮腫(クインケ浮腫ともいう)と呼ばれる病態がある。
「急性じんましん」は、症状が全身に強くでます。
前に述べたような発疹が、体内いたるところに出て、治まっては出るということを
繰り返します。
一般に、約1か月以内で症状が治まるものを「急性」としてます。
これに対して「慢性じんましん」は、症状が急性のときのようには目立たず、蕁麻疹
の出る範囲も、それほど広くありません。
例えば、1日1回は、虫に刺されたようなみみず腫れが出る、といった
軽い蕁麻疹が、1か月〜数年にわたって続き、治まるまでにかなりの長い時間
がかかります。
蕁麻疹の治療法は、蕁麻疹の原因を除去することが第一です。ただし、蕁麻疹の原因はわからないことが多く、その場合は対処療法となります。抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服薬がよく用いられます。
以上のような対症療法を行っても治りにくい患者さんには、蕁麻疹をあまり気にしないで、膨疹の出没を楽しむような気持ちが必要だとアドバイスする。例えば「あっ、また蕁麻疹が出たね、私忙しいのよ、早く消えてね」などと考えていると自然に治癒することがある。さらに蕁麻疹は治りにくい場合であっても一生続くことはないと励まし患者の不安と苦痛を和らげることが大切である。蕁麻疹には決まった治療法はなく、医師と患者の信頼関係を大切にしていろいろな治療を試みることが必要である。
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