頭にも水虫類似の菌が,うつることがあります。
白癬菌が頭毛・ひげなどの硬毛に寄生して生じます。
診断する際に大切な症状は、力を入れず軽く毛を引っぱってみただけで、病巣部の毛が容易に抜けることです。猫に付いて頭部白癬の好発年齢は10歳以下の小児がほとんどで、成人例では高齢の女性に増加しています。症状は、類円形の銀色の鱗屑を伴う脱毛斑(頭部浅在性白癬・しらくも)のものと、脱毛を伴う膿瘍ないし結節性病変(ケルスス禿瘡)があります。
病変部の毛は,ぬけてきます。毛がぬけてくるため,円形脱毛症と誤診されることがあります。不適切な治療をうけると,症状が悪化することがあります。 顕微鏡で菌を確認することにより,診断が確定します。
男性型脱毛症
男性の大半は加齢と共に多少なりとも前頭部と頭頂部の毛量が減少していく。そのため、これは正常な生理的現象であるとし、病気としては扱われない。
医薬品は生活改善薬の一種であり、外科的手法は美容外科手術の一種である。病気の治療ではないので健康保険は適用されない。
皮膚内の毛髪の形成部分に酵素5α-リダクターゼの働きによって男性ホルモンである「テストステロン」から生成された「ジヒドロ・テストステロン」という物質が作用し、毛髪の成長を妨げた結果としてうぶ毛しか形成されなくなることによって起こるものといわれている。
毛髪自体が消滅しているわけではない。人類の頭髪がなぜこのような特徴を持つのかは明らかにされていない。男性型脱毛症が始まる年齢は人によってまちまちであり、早ければ10代後半から始まることもある。20代までに始まる男性型脱毛症は若年性脱毛症として区別することがある。
また、近年女性にも男性型脱毛症を発症する人が増えてきた。女性の男性型脱毛症は頭頂部を中心に広い範囲が薄くなるもので、一般的な男性型脱毛症とは薄くなりかたは違うが、メカニズムは同じものである。
老人性脱毛症
人間は60歳を超えると、性差にかかわりなく髪の毛を含む体毛が薄くなっていく。これを老人性脱毛症といい、男性型脱毛症と異なり頭部全体(さらには全身)にわたって毛の減少がある。進行には個人差があり、男性型脱毛症を併発することが多い。