白癬(はくせん)とは、皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症の一つである。原因菌は白癬菌と呼ばれる真菌の一種によって生じる。
水虫(みずむし)は白癬菌(はくせんきん)による感染症で、足に水疱・発赤・痛痒感を伴う(近年特に、指先や爪の裏側の皮膚に感染するケースも増えている)。正しくは「足白癬(あしはくせん)」「汗疱状白癬(かんぽうじょうはくせん)」。
水虫の名は、田んぼで耕作をしていた人の足に水虫ができたことから、水の中にいる虫に刺されたと考えられたことに由来するという説がある。英国では、日本人に比べ一般人には少なく運動選手に多いことからathlete's foot(運動選手の足)と言われる。
外出先では無理ですが、家に帰ったら手を洗うのと同じように石鹸で足を洗いましょう。 洗ったら水分を良くふき取り、乾燥させ薬を塗ります。
2.患部の通気性を良くしよう。
水虫は適温高湿を好みます。 履物や靴下は通気性のよいものを選びましょう。 靴下は木綿や麻の素材のものにし、毎日履き替えましょう。
3.水虫薬は根気良く塗りましょう。
お風呂上りがベスト。 できれば1日2〜3回塗りましょう。 痒みが止まり治ったように見えても少し続けて塗りましょう。 また、皮膚について部屋の中に落ちた菌、お風呂マットについてしまった菌も、数ヶ月生きています。 掃除機をこまめにかけたり、お風呂マットもまめに洗って、日光でよく乾かしましょう。
水虫は伝染しやすい病気とも言われる。白癬菌自体の感染力は弱く、白癬菌が長く皮膚に密着した上で多湿環境が維持されないと感染はしない。
しかしあかとして角質ごと落下した白癬菌は数日は生存できるため、これがスリッパ・足拭きマットなどを介して非感染者の足裏などの皮膚に垢ごと付着、高湿度などの環境が整っていた結果として伝染することは容易に懸念される。
このため家族などで水虫感染者が居る場合は、スリッパや足拭きマットを専用にするなどの配慮が必要である。
「かゆい」「ぼつぼつができた」等の症状が出たからと言って、それが水虫とは限りません。見た目だけではなかなか判断は難しく、医師が診断するときも必ず顕微鏡で菌を確認してから診断します。
水虫に似た皮膚病もあり、誤って自己診断して勝手に治療すると、かえって症状を悪化させることにもなりますので、必ず皮膚科で専門医の診断を受けるようにしましょう。
予防は、水虫既感染者との特に足まわりの直接・間接接触を避け感染しうる機会を減らし、足を清潔に保ち長時間高湿度にならないようにすればよい。
靴下の頻度を持った取替え、通気性の良い靴にするなども足の湿度を下げることに効果がある。最近では五本指靴下があるので、それを履くことも予防に繋がる。足を清潔に保つことは、白癬菌が定住している垢が長時間付着することを防ぐことになる。
既感染者が足拭きマットを共用しないなどの注意としっかりとした治療を行い、足を清潔に保ち垢の落下を防ぐなど、他者へ感染させないよう留意することも当然ながら大きな予防効果を齎すことになる。