爪白癬(つめみずむし)は、白癬菌という生きた水虫菌が爪の中で活発に繁殖している状態です。
白癬菌とは、いわゆる水虫の原因菌。白癬菌が足にいれば足白癬(水虫)で、爪の中に侵入すると爪白癬。この爪白癬は立派な感染症の一種で、爪の病気の中で多く見られます。
加齢にともなって爪が変色することはありますが、濁ったり厚くなることはありません。
濁りや厚みの原因で一番多い爪の病気は、爪の水虫です。治療すれば約8割方の人が治ります。爪の病気は皮膚科で治しましょう。
・足を清潔で乾燥した状態にする。
白癬菌の好きな温かくて湿った状態を作らないことが大切です。靴を長時間履く時は、時々靴を脱いだり、靴下を変えたりすると効果的です。また、同じ靴を毎日履かないようにすると足のむれを防げます。
・温泉や、プールへ行ったらその日のうちに足を綺麗に洗っておく。
公共のお風呂やシャワールームには必ず白癬菌がいます。家に帰って指の間など細かいところまで洗っておけば予防できます。
・家族に水虫の人がいたら、同じバスマットは使わない。
毎日きれいに足を洗っていれば、まず心配はないですが、できればバスマットなどは分けたほうがいいでしょう。
爪水虫かな?と思ったら医者で本当に水虫かどうかの診断を受けることをお勧めします。水虫と分かったら、塗り薬を毎日塗りましょう。
水虫菌は根気が大切といわれます。皮膚病の中でも直りが遅い白癬菌ですので、何ヶ月かは根気強く薬を 塗り続けることが大切です。
患部より広い範囲に根気よく2ヶ月ほど塗り続けるとベスト。白癬菌は皮膚の表面から入りこんで真皮まで根を伸ばしています。表面の症状が消えた時点で薬を塗るのをやめると真皮に伸びた根の部分は生きていて、また水虫が出てきてしまいます。