びらんとは、皮膚や粘膜の表面にできた小さな水疱や膿胞が破れて、細胞液がじくじく出てただれた皮膚異常の状態をいう。
びらんは、できた場所によって名称や処方が異なる。白癬菌による水虫の水疱や、やけどの後に水ぶくれして赤くただれるのもびらんである。
皮膚の再生により自然に治るものもあるが、びらんの症状がでたら後が残らないよう病院へ(皮膚科)行くこと。その他、ドライアイの者やコンタクト着用者が、マスカラやシャドウなどで瞼を刺激することからおきる角膜上皮剥離を、再発性角膜びらんという(眼科へ)。
女性性器の子宮口入り口近辺は皮膚の細胞が薄くデリケートな為、細胞の下に病的異常があると、赤くただれたびらん(子宮膣部びらん)がでる。
まず、子宮の出口にある「びらん」は病気ではありません。
そして、 びらんは、子宮膣部の扁平上皮がすっかりはがれてしまって、粘膜下の組織が丸出しになっている真性びらんと、粘膜下の組織が円柱上皮の薄い膜でおおわれている仮性びらんと、二種類あります。びらんといわれるものの大部分は、仮性びらんに属するものです。
びらんの原因
先天性のものと後天性のものがあります。後天性のものは妊娠、分娩などによって頸管が外にめくれたようになって、頸管の円柱上皮が子宮膣部にまで露出するようになった場合、子宮頸部が肥大したために、子宮頸粘膜が下垂してきて、外方にあらわれている場合などに起こります。
びらんの症状
肉眼的には、赤くただれたようにみえて、診察の際に綿でふいただけで、簡単に出血します。びらん面からは、いつでも分泌物が多くて、ねっとりした、おりものが多く出ています。そのおりものに雑菌が感染したときには、びらん面の炎症が強くなって、さらにおりものが増加して、増加したおりものによって、いっそうびらんがひどくなるといった悪循環がみられることもあります。